好感度を左右する香り――テクノロジーが解明した3つの天然成分
プロダクトチームの右薙です。
少し面白い発表を見つけたので、ご報告します。
今回の研究で特に印象的だったのは、排卵期に増える3成分を組み合わせたときに、不快臭を最も効果的に軽減できた点です。単独の成分でも一定のマスキング効果は認められましたが、3つを組み合わせたときに最大の効果が得られたことは、嗅覚におけるブレンド効果の奥深さを感じさせます。嫌な匂いをただ覆い隠すのではなく、香り同士が調和し、新たに快い香調を生み出す力がここまで明確に作用するのは、とても興味深い現象です。
さらに、この研究では脂肪酸(テトラデカン酸と(Z)-9-ヘキサデセン酸)が特定され、こうした低揮発性成分が快適さに寄与していることも明らかになりました。加えて、これらに(E)-ゲラニルアセトンを加えることで、香り全体の印象がさらに向上します。ポイントは、単体ではなく複数の成分を適切な比率で組み合わせることにあります。配合バランスが取れて初めて、快適さと調和が最大化される――この点が、実験結果から得られる大きな示唆だと感じます。
さてどんな香りになるのかためしてみたいですね
報告概要(2025年7月29日発表)
東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部の研究チームは、女性の体のリズム(生理周期)の中で、排卵期に増えるにおい成分を3種類特定しました。これらは脂質代謝由来の天然化合物で、
- (E)-ゲラニルアセトン
- テトラデカン酸
- (Z)-9-ヘキサデセン酸
の3つです。
研究では、月経周期で変化の少ない成分で構成した「ベース腋臭」に、この3成分を添加した混合臭を作り、男性が感じる匂いの快・不快や心理・生理的な反応を比較しました。
その結果、3成分を加えた混合臭では、不快さが減少し、心地よさやリラックス感が高まり、さらに女性の顔写真に対する好印象が強まることが確認されました。一方で、もともと女性に対して好印象を持っている場合には、匂いの変化による影響はほとんど見られませんでした。
1成分だけでも効果はありましたが、3つを合わせたときに最も高い効果が見られました。
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参考リンク
🔗 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部:女性の排卵期に増加して、男性にポジティブな生理・心理効果を与える体臭成分を特定(2025年7月29日発表)